パソコンが重い・遅いときの対処法10選|原因から解決策まで解説
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パソコンのパフォーマンス低下は、多くの場合ハードウェアの寿命ではなくソフトウェア・設定・ストレージ管理の問題が原因です。買い替えを検討する前に、本記事で紹介する10の対処法を順番に試してみてください。
費用をかけずに改善できるケースは少なくありません。
1. 再起動する
パソコンを長時間起動したままにしていると、メモリに不要なデータが蓄積され、動作が重くなります。
再起動することでメモリがクリアされ、一時ファイルも整理されるため、多くのケースで動作が改善します。
Windows 10・11では「高速スタートアップ」機能により、シャットダウンしても一部のシステム状態が保持される仕様になっています。
完全にリセットするには「シャットダウン」ではなく「再起動」を選択することが重要です。
週に1回程度の定期的な再起動を習慣にするだけで、動作の重さを予防できます。
-手順-
1 画面左下のスタートボタン(Windowsマーク)をクリックします
2 電源アイコンをクリックします
3 「再起動」を選択します
4 再起動が完了するまでそのまま待ちます
2. スタートアップアプリを整理する
パソコン起動時に自動的に立ち上がるアプリが多いほど、起動時間が長くなり、その後の動作も重くなります。
使っていないアプリがバックグラウンドで常時動作していることが、全体的な遅さにつながっているケースも多いです。
Windowsの場合、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き「スタートアップ」タブを確認します。「有効」になっているアプリの中で、起動時に不要なものを右クリックして「無効化」します。チャットツール・クラウドストレージ・メーカー製ユーティリティソフトなどは、使う時だけ手動で起動する運用に切り替えることで効果が出やすい項目です。
用途が不明なプログラムは無効化せず残しておくことが安全です
-手順-
1 キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を同時に押してタスクマネージャーを開きます
2 上部のタブから「スタートアップ」をクリックします
3 一覧の中で「状態」が「有効」になっているアプリを確認します
4 起動時に不要なアプリを右クリックし「無効化」を選択します
3. 不要なファイル・アプリを削除する
使わなくなったアプリや蓄積された不要ファイルは、ストレージを圧迫するだけでなく、システムの検索インデックス処理やバックアップ処理に負荷をかけ、全体的な動作を重くする原因になります。
アプリの削除は「設定」→「アプリ」から行えます。インストールしたまま使っていないソフトを中心に整理します。またWindowsには「ディスククリーンアップ」機能が搭載されており、一時ファイル・ごみ箱・システムキャッシュなどを一括削除できます。スタートメニューで「ディスククリーンアップ」と検索して実行してください。
ダウンロードフォルダやデスクトップに大量のファイルが放置されているケースも多く、整理するだけで動作改善につながる場合があります。
-アプリの削除手順-
1 スタートボタンをクリックし「設定」を開きます
2 「アプリ」をクリックします
3 インストール済みのアプリ一覧から不要なものを選択します
4 「アンインストール」をクリックして削除します
-ディスククリーンアップの手順-
1 スタートメニューの検索欄に「ディスククリーンアップ」と入力します
2 検索結果から「ディスククリーンアップ」を開きます
3 クリーンアップするドライブとして「C:」を選択し「OK」をクリックします
4 削除するファイルの種類にチェックを入れます(「一時ファイル」「ごみ箱」「ダウンロードされたプログラムファイル」などが主な対象です)
5 「OK」→「ファイルの削除」をクリックします
ダウンロードフォルダ(エクスプローラー→「ダウンロード」)やデスクトップに不要なファイルが残っていないかも合わせて確認し、不要なものは削除またはゴミ箱に移動してください。
4. ストレージの空き容量を確保する
ストレージの空き容量が少なくなると、Windowsが仮想メモリとして使うための領域が不足し、動作が著しく低下します。空き容量が全体の15〜20%を下回っている場合は、対処が必要なサインです。
「エクスプローラー」でCドライブを右クリック→「プロパティ」から現在の空き容量を確認できます。
空き容量が10%を下回っている場合は、不要ファイルの削除に加えて、大容量ファイル(動画・写真・バックアップデータなど)を外付けドライブやクラウドストレージに移動することを検討します。
-空き容量の確認手順-
1 エクスプローラーを開きます
2 左側の「PC」をクリックします
3 「デバイスとドライブ」の欄にあるCドライブを右クリックし「プロパティ」を選択します
4 「使用領域」と「空き領域」が表示されます
5. ブラウザのキャッシュ・拡張機能を整理する
ブラウザは日常的に使用する分、キャッシュ(一時データ)が蓄積しやすく、放置すると動作が重くなります。
インストールした拡張機能が多いほど、起動時のメモリ消費も増加します。
ChromeやEdgeでは、設定画面の「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」からキャッシュを削除できます。「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除します。
使っていない拡張機能を削除・無効化することでブラウザの動作が軽くなるかどうかは、インストール数と種類によって異なります。
タブを大量に開いたままにする使い方もメモリを圧迫する原因になります。不要なタブはこまめに閉じる習慣が有効です。
-Chromeのキャッシュ削除手順-
1 Chrome右上の「︙」(メニュー)をクリックします
2 「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」を選択します
3 期間を「全期間」に設定します
4 「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます
5 「データを削除」をクリックします
-Edgeのキャッシュ削除手順-
1 Edge右上の「…」(メニュー)をクリックします
2 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を選択します
3 「閲覧データをクリア」の「クリアするデータの選択」をクリックします
4 期間を「全期間」に設定し、「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます
5 「今すぐクリア」をクリックします
-拡張機能の整理手順(Chrome)-
1 Chrome右上の「︙」→「その他のツール」→「拡張機能」を選択します
2 使っていない拡張機能のトグルをオフにして無効化、または「削除」をクリックして削除します
6. Windowsアップデートを実行する
WindowsUpdateが長期間行われていない場合、システムの最適化が不十分な状態が続き、動作の遅さにつながることがあります。
またセキュリティパッチが未適用の状態はマルウェア感染リスクも高めます。
「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」から実行し、最新の状態に更新します。
アップデート実行中はパソコンへの負荷が高まるため、業務の合間や就寝前など作業が少ない時間帯に行うことが推奨されます。
-手順-
1 スタートボタンをクリックし「設定」を開きます
2 「Windows Update」をクリックします
3 「更新プログラムのチェック」をクリックします
4 更新プログラムが見つかった場合は「ダウンロードしてインストール」をクリックします
5 「最新の状態です」と表示されるまで繰り返します
7. ウイルス・マルウェアをスキャンする
マルウェアに感染している場合、バックグラウンドで不正な処理が常時行われ、CPU・メモリ・ネットワークリソースが継続的に消費されます。
動作が突然重くなった場合、感染が原因かどうかはスキャンを実行することで確認できます。
Windows標準のMicrosoft Defenderを使ってフルスキャンを実行します。
「Windowsセキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」→「スキャンのオプション」→「フルスキャン」から実行できます。フルスキャンは完了まで数時間かかる場合がありますが、定期的に実施することが推奨されます。
-手順-
1 スタートボタンをクリックし「設定」を開きます
2 「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」をクリックします
3 「ウイルスと脅威の防止」をクリックします
4 「スキャンのオプション」をクリックします
5 「フルスキャン」を選択し「今すぐスキャン」をクリックします
8. 電源プランを変更する
ノートPCでバッテリー駆動時に動作が重く感じる場合、電源プランが「省電力」モードに設定されており、CPUのパフォーマンスが意図的に抑制されている可能性があります。
「コントロールパネル」→「電源オプション」から電源プランを確認します。AC電源(充電器)を接続して使用している場合は「バランス」または「高パフォーマンス」プランに変更することで、CPUが本来の性能を発揮できます。ただし「高パフォーマンス」プランはバッテリー消耗が速くなるため、AC電源接続時のみ使用することが推奨されます。
-手順-
1 スタートメニューの検索欄に「電源オプション」と入力します
2 検索結果から「電源オプション」を開きます
3 現在選択されている電源プランを確認します
4 AC電源(充電器)を接続している場合は「バランス」または「高パフォーマンス」を選択します
9. ストレージの最適化を行う
HDDを使用しているパソコンでは、ファイルの書き込みと削除を繰り返すうちにデータが断片化し、読み書き速度が低下することがあります。デフラグ(最適化)を実行することでデータの断片化を解消し、読み書き速度が改善されます。
「エクスプローラー」でCドライブを右クリック→「プロパティ」→「ツール」→「最適化」から実行できます。なおSSDを使用している場合、デフラグは不要です。SSDに対してデフラグを繰り返すと寿命を縮める可能性があるため、実行前に自分のパソコンがHDDかSSDかを確認してください。確認はタスクマネージャーの「パフォーマンス」→「ディスク」から行えます。SSDにはTRIM(不要データの削除処理)が自動実行されており、Windows 10・11では自動で管理されているため手動操作は不要です。
-HDDかSSDかを確認する手順-
1 「Ctrl」+「Shift」+「Esc」でタスクマネージャーを開きます
2 「パフォーマンス」タブをクリックします
3 左側の「ディスク」をクリックします
4 右側に「SSD」または「HDD」と表示されます
-HDDの場合:デフラグ(最適化)の手順-
1 エクスプローラーでCドライブを右クリックし「プロパティ」を選択します
2 「ツール」タブをクリックします
3 「最適化」ボタンをクリックします
4 最適化するドライブを選択し「最適化」をクリックします
10. メモリ・ストレージの増設を検討する
1〜9の対処をすべて試しても改善しない場合、ハードウェア自体がスペック不足である可能性があります。メモリ(RAM)が4GBの場合、現在のWindowsの動作には不足しており、8GB以上への増設で大幅な改善が見込めます。
またHDDをSSDに換装することで、起動時間や全体的なレスポンスが大幅に改善するケースがあります。
メモリの増設はデスクトップPCであれば比較的容易に行えます。
ノートPCの場合はメモリがマザーボードに直付けされており増設できない機種も多いため、購入前に仕様を確認することが必要です。費用の目安はメモリ8GBへの増設で3,000〜8,000円程度、HDDからSSDへの換装で5,000〜15,000円程度です。
増設・換装の費用と効果を踏まえた上で、買い替えとの比較検討も選択肢に入れることが推奨されます。
-現在のメモリ容量を確認する手順-
1 「Ctrl」+「Shift」+「Esc」でタスクマネージャーを開きます
2 「パフォーマンス」タブをクリックします
3 左側の「メモリ」をクリックします
4 右上に「〇〇GB」と表示されているのが現在のメモリ容量です
まとめ
パソコンの動作が遅くなったとき、まず試すべきは再起動・スタートアップの整理・不要ファイルの削除という基本対処です。これだけで改善するケースが多く、費用もかかりません。それでも改善しない場合は、ブラウザの整理・アップデート・マルウェアスキャン・電源プランの見直しを順に試します。すべて試しても解決しない場合は、メモリ増設やSSDへの換装というハードウェア的なアプローチが有効です。買い替えを検討する前に、本記事の手順を一通り試してみることをおすすめします。
