【比較】Intel CPU第8世代と第10世代の性能はどのくらい違う?【2026年版】
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パソコンを購入する際に必ずチェックしたい「CPU」。その中の「Core i5」や「第8世代」「第10世代」といった表記は、パソコンの快適さを左右する重要な指標です。
本記事では、中古市場やビジネス用パソコンとして広く流通しているIntel Core i5の第8世代と第10世代の違いを、性能・機能・Windows 11対応の観点から比較します。第10世代Core i5の主なCPU一覧や、「いつまで使えるか」「Core i7の第8世代とどちらがよいか」といった疑問にもお答えします。
「Core i5ならどっちでも同じ?」と迷っている方や、法人で中古パソコンをまとめて調達する際の判断材料をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
結論:第8世代と第10世代の違い
- 性能:ノート向けCore i5では、第10世代のほうが1〜2割ほど速いのが目安(体感差は「少し速い」程度)
- 機能:第10世代はWi-Fi 6やAI処理の支援機能に対応したモデルがある
- Windows 11:どちらも対応(第7世代以前は非対応)
- 選び方:事務作業中心でコスト重視なら第8世代、Web会議が多い・長く使いたいなら第10世代
1. CPUのシリーズと世代とは
CPU(Central Processing Unit)は、パソコンの「司令塔」です。マウスやキーボードからの入力を受け取り、計算して画面に表示させる、いわば「パソコンの頭脳」にあたります。
インテルのCPUには、大きく分けて「シリーズ(ランク)」と「世代」の2つの物差しがあります。
シリーズ(ランク):Core i3・i5・i7・i9
数字が大きくなるほど、一度に処理できる作業量が多い高性能なモデルになります。
● Core i3:Web閲覧や書類作成などの基本作業向け
● Core i5:ビジネス全般、標準的なマルチタスク向け
● Core i7:動画編集や重いソフト、クリエイティブ作業向け
● Core i9:最上位モデル。高度なクリエイティブ作業向け
世代:CPUの新しさ
同じ「Core i5」でも、作られた時期(世代)によって性能は異なります。基本的には、世代の数字が大きいほど性能が高いと考えて問題ありません。世代が上がるごとに、次のような進化があります。
● 処理スピードの向上:同じ作業でも、より短時間で終わるようになります
● 省電力性能の向上:電力効率が上がり、ノートPCならバッテリーが長持ちします
● 新機能の追加:新しいWi-Fi規格や、高画質な動画の再生などがスムーズになります
つまり、数年前の「Core i7(高いランク)」よりも、新しい世代の「Core i5(標準ランク)」のほうが快適に動くという逆転現象も起こります。ランクだけでなく世代もあわせて見ることが、失敗しないパソコン選びのポイントです。CPUの種類全般についてはCPUの種類と特徴でも解説しています。
2. 型番から世代を見分ける方法
「自分のパソコンが何世代か分からない」という方のために、型番の読み方を説明します。
世代は、型番の数字の先頭で判断できます。
Core i5の型番は「Core i5-8250U」のような形をしていて、「i5-」の後ろの数字が世代を表します。
● Core i5-10210U → 先頭が「10」なので第10世代
● Core i5-1035G1 → 先頭が「10」なので第10世代(「10」から始まる4桁は、上2桁で読む)
末尾のアルファベット(U、G1など)も重要です。後で説明するように、第10世代ではこのアルファベットで2種類のモデルに分かれます。
-自分のパソコンのCPUを確認する手順-
1 スタートボタンを右クリックし、「システム」を開きます
2 「デバイスの仕様」の「プロセッサ」欄に、CPUの型番が表示されます
(タスクマネージャーの「パフォーマンス」→「CPU」でも確認できます)
3. 第8世代と第10世代のCPU概要
第8世代(Kaby Lake R・Whiskey Lake・Coffee Lake)
2017〜2018年頃に登場しました。この世代の大きな特徴は、ノートPC向けのCore i5のコア数が2コアから4コアに倍増したことです。これにより処理能力が大きく向上しました。
Windows 11のサポート対象でもあるため、現在でも事務用として多くの現場で使われています。第7世代との違いはCore i5第7世代と第8世代の違いで詳しく解説しています。
第10世代(Comet Lake・Ice Lake)
2019〜2020年頃に登場しました。この世代は少し特殊で、ノートPC向けには特徴の異なる2種類のモデルがあります。
■ Comet Lake(型番が「Core i5-10210U」のように「U」で終わるもの)
第8世代から続く「14nm(ナノメートル)」の製造技術を磨き上げたモデルです。長年の改良によって動作周波数(クロック数)を高めているのが特徴で、純粋な計算処理の速さを重視した設計です。ノートPCの第10世代Core i5で最もよく見かけるのがこのタイプです。
■ Ice Lake(型番が「Core i5-1035G1」のように「G+数字」で終わるもの)
製造技術を14nmから10nmへと微細化したモデルです。電力効率が上がり、AI処理を支援する機能も追加されました。末尾が「G4」「G7」のモデルは、グラフィックス性能の高い「Iris Plus グラフィックス」を搭載しています(「G1」は標準的なUHDグラフィックス)。一方で、クロック数はComet Lakeほど高くありません。
4. 第8世代と第10世代のCore i5を比較
ノートPCで最もよく使われている代表的なCore i5同士を比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | 第8世代 Core i5-8250U |
第10世代 Core i5-10210U(Comet Lake) |
第10世代 Core i5-1035G1(Ice Lake) |
|---|---|---|---|
| コア/スレッド | 4コア/8スレッド | 4コア/8スレッド | 4コア/8スレッド |
| 最大クロック | 3.4GHz | 4.2GHz | 3.6GHz |
| 製造プロセス | 14nm | 14nm | 10nm |
| 処理性能の目安 | 事務作業には十分 | 第8世代より1〜2割ほど向上 | 第8世代より1割ほど向上 |
| グラフィックス | UHD 620 | UHD | UHD(G4・G7はIris Plus) |
| AI処理の支援 | なし | なし | あり(DL Boostなど) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 5が中心 | Wi-Fi 6対応機あり | Wi-Fi 6対応機あり |
| Windows 11 | 対応 | 対応 | 対応 |
※仕様はインテル公表値。性能の向上幅は一般的なベンチマークをもとにした目安です。Wi-Fiの対応規格はパソコンの機種によって異なります。
コア数・スレッド数は同じため、メールやOffice、ブラウザ中心の事務作業では大きな体感差はありません。一方で、第10世代は最大クロックの向上による処理の速さに加え、Wi-Fi 6やAI処理の支援といった、今のパソコンの使い方に合わせた強化がされているのが強みです。
デスクトップPCでは第10世代の差が大きい
デスクトップ向けのCore i5では、世代による差がノートPCより大きくなります。第8世代のCore i5-8500などは6コア/6スレッドですが、第10世代のCore i5-10400などは6コア/12スレッドに強化されています。複数のアプリを同時に使う場面では、第10世代のほうがはっきり快適です。
5. 第10世代Core i5の主なCPU一覧
中古パソコンでよく見かける第10世代Core i5の主なモデルは次のとおりです。
| 型番 | 種類 | コア/スレッド | 最大クロック | 主な搭載機 |
|---|---|---|---|---|
| Core i5-10210U | Comet Lake | 4/8 | 4.2GHz | ビジネスノートの定番 |
| Core i5-10310U | Comet Lake(vPro対応) | 4/8 | 4.4GHz | 法人向けノート |
| Core i5-1035G1/G4/G7 | Ice Lake | 4/8 | 3.6〜3.7GHz | 薄型・軽量ノート |
| Core i5-10400 | Comet Lake(デスクトップ) | 6/12 | 4.3GHz | 事務用デスクトップ |
| Core i5-10500 | Comet Lake(デスクトップ) | 6/12 | 4.5GHz | 法人向けデスクトップ |
※仕様はインテル公表値。「vPro」は法人向けの遠隔管理・セキュリティ機能に対応していることを表します。
6. Windows 11対応という重要な視点
中古パソコンを選ぶうえで、性能と並んで欠かせないのがWindows 11への対応です。
Windows 11の公式サポート対象は、Intelなら第8世代以降、AMDならRyzen 2000シリーズ以降です。第7世代以前は原則として対象外です。つまり、第8世代も第10世代も、どちらもWindows 11に対応しており、これから調達する社用パソコンとしても安心して選べる世代です。
Windows 10のサポートは2025年10月に終了しているため、サポート対象外の古い世代(第7世代以前)を選んでしまうと、セキュリティ更新が受けられず、業務利用では大きなリスクになります。
※第8世代のうち、ごく一部の特殊なモデル(Core i7-8705Gなど)はWindows 11の対象外です。大量調達の際は、販売店に対応可否を確認すると確実です。Windows 11のもう1つの要件であるTPM 2.0についてはTPM2.0とは?で解説しています。
7. 第8世代・第10世代はいつまで使える?
2026年現在、第8世代は発売から約8年、第10世代は約6年がたっています。どちらもWindows 11の対応CPUのため、Windows 11がサポートされている間は、OSの面では問題なく使い続けられます。
性能面では、メール・Office・ブラウザ・Web会議といった事務作業なら、第8世代でも十分に使えます。ただし、今後のソフトの進化や、AI機能の本格的な普及を考えると、これから数年以上使う前提なら、第10世代以降を選んでおくと安心です(第10世代CPU搭載パソコン一覧)。
パソコン本体の寿命(バッテリーやSSDの劣化)も考えると、中古で購入する場合は検査・整備済みで保証の付いたものを選びましょう。
8. まとめ:どちらを選ぶべきか
第8世代がおすすめな人
・Office・メール・ネット検索が中心
・コストを最優先したい
・台数を多くそろえたい一般事務用
第10世代がおすすめな人
・Web会議を多用する
・Wi-Fi 6など新しい通信環境を活かしたい
・少し重い作業も想定し、長く使いたい
第10世代の中でも、「グラフィックスやAI処理の恩恵を受けたいならIce Lake(型番がG+数字で終わるもの)」、「とにかく安定した処理の速さがほしいならComet Lake(型番がUで終わるもの)」という選び分けができます。
法人での調達では、用途に応じて世代を組み合わせるのも有効です。一般事務は第8世代でコストを抑え、Web会議が多い部署や負荷の高い業務には第10世代を割り当てるなど、全体の予算を最適化できます。
新品の格安パソコンとの比較はインテルNシリーズ(N100)とは?性能を中古Core i5と比較もご覧ください。
9. よくある質問
Q. 第8世代と第10世代のCore i5で、体感できる差はありますか?
A. ノートPCの場合、メールやOffice中心の作業では大きな差は感じにくいです。複数のアプリを同時に使う場面や、Web会議中などでは、第10世代のほうが少し余裕があります。デスクトップPCでは、第10世代のスレッド数が倍になっているため、差が大きくなります。
Q. Core i7の第8世代と、Core i5の第10世代はどちらがよいですか?
A. ノートPC向け同士なら、処理性能はほぼ同じくらいです。Wi-Fi 6など新しい機能や、これから長く使うことを重視するなら第10世代のCore i5、価格が同じで少しでも処理の余裕がほしいならCore i7の第8世代が候補になります。
Q. 第10世代と第11世代の違いは何ですか?
A. 第11世代(Tiger Lake)では、内蔵グラフィックスが「Iris Xe」に大きく強化され、動画編集や画像処理などが快適になっています。事務作業中心なら第10世代でも十分ですが、グラフィックス性能を重視するなら第11世代以降も検討してください。
Q. 第10世代のCore i5はいつまで使えますか?
A. Windows 11の対応CPUのため、Windows 11がサポートされている間はOSの面で問題なく使えます。事務作業なら、今後数年は十分に現役で使える性能です。
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