インテルN100とは?性能を中古Core i5と比較|PCスマイル
![]()
格安ノートパソコンやミニPCのスペック表でよく見かける「N100」「N150」などの名称。これらは「インテル プロセッサー Nシリーズ」と呼ばれるCPUで、従来のCeleron・Pentiumの後継にあたる、低価格パソコン向けのプロセッサーです。
本記事では、Nシリーズの特徴と種類(一覧)、向いている人・向いていない人、Windows 11への対応状況、そして同じくらいの予算で買える中古の第8世代Core i5搭載パソコンとの性能比較をわかりやすく解説します。
結論:Nシリーズはこんな人向け
- ○ ブラウザ・動画視聴・Web会議が中心で、同時に開くアプリが少ない人
- ○ 軽さ・静かさ・バッテリー持ちを重視するサブ機・持ち運び用
- △ Teams・ブラウザ・Excelを同時に開くビジネス用途なら、メモリ16GBを選びやすい中古Core i5も有力
1. インテル プロセッサー Nシリーズとは
「インテル プロセッサー Nシリーズ」をひと言で表すと、「無駄をそぎ落とし、効率を極めたエントリー向けプロセッサー」です。
長年エントリー向けを担ってきた「Celeron」や「Pentium」のブランドを統合する形で2023年に登場しました。最初の世代は開発コードネーム「Alder Lake-N(アルダーレイク・エヌ)」、2025年には改良版の「Twin Lake(ツインレイク)」(N150など)が登場しています。主な特徴は次の3点です。
■「高効率コア(Eコア)」だけで構成された設計
近年の上位CPU(Core i5/i7など)は、高性能な「Pコア」と省電力な「Eコア」を組み合わせたハイブリッド構造です。これに対し、NシリーズはあえてEコアだけで構成されています。
Eコアのみと聞くと非力に思われがちですが、1コアあたりの性能は第7世代のCore i5程度あり、日常的な処理を効率よくこなすことに特化した設計といえます。
■ 優れた電力効率と低発熱
N100の基本的な消費電力の目安(TDP)は6Wと低く、省電力で発熱も抑えられています。そのため、冷却ファンのない「ファンレス設計」のパソコンも作ることができ、静かな環境に向いています。
■ 最新世代の動画再生機能と接続性
エントリー向けながら、上位モデル譲りの機能を搭載しています。特に4K動画の再生支援(AV1形式のハードウェアデコードなど)や、Wi-Fi 6への対応など、インターネットや動画視聴に必要な性能が大きく底上げされています。
2. Nシリーズの種類(N100・N150・N200・N305など)一覧
Nシリーズにはいくつかのモデルがあります。パソコン選びでよく見かける主なモデルは次のとおりです。コア数が多いほど、同時に複数の作業をこなす力が高くなります。
| モデル | 世代 | コア/スレッド | 消費電力の目安(TDP) | 主な搭載機 |
|---|---|---|---|---|
| N100 | Alder Lake-N | 4コア/4スレッド | 6W | 格安ノートPC・ミニPC |
| N200 | Alder Lake-N | 4コア/4スレッド | 6W | 格安ノートPC・タブレット |
| N305(Core i3-N305) | Alder Lake-N | 8コア/8スレッド | 15W | ミニPC・やや上位のノートPC |
| N150 | Twin Lake | 4コア/4スレッド | 6W | N100の後継。格安ノートPC・ミニPC |
| N355 | Twin Lake | 8コア/8スレッド | 15W | N305の後継。ミニPC |
※仕様はインテル公表値の目安です。最新のラインナップはインテル公式サイトでご確認ください。
N150はN100の改良版で、最大クロックが少し上がっているものの、基本的な設計(4コア/4スレッド・Eコアのみ)は同じです。体感できるほどの性能差は大きくないため、N100とN150は「ほぼ同じクラス」と考えて問題ありません。
3. どのような人に向いている?
インテル プロセッサー Nシリーズは、用途をはっきり分けて選ぶことで、その良さを発揮します。
■ クラウドツールやWebブラウザ中心の方
Google WorkspaceやMicrosoft 365(ブラウザ版)など、ブラウザでの作業は軽快に動作します。
■ 高画質の動画視聴が中心の方
最新のハードウェアデコード機能により、高解像度の動画もCPUに大きな負荷をかけずに安定して再生できます。
■ サブ機や持ち運び用を探している方
省電力性能が高いため、バッテリー駆動時間を重視するモバイル用途に向いています。
向いていない使い方・注意点
一方で、写真のRAW現像や動画の書き出し、3Dゲームなど、長時間にわたって高い負荷がかかる作業には向いていません。
また、N100は4コア/4スレッドのため、ブラウザのタブを大量に開きながらの同時作業には限界があります。さらに、N100のメモリは最大16GBまでで、8GBのメモリが基板に直付けされていて後から増設できない機種も多い点に注意が必要です。
消費電力が低いとはいえ、一時的に性能を引き上げるブースト時には熱が発生します。特に、安価な製品に多い「小型ボディ」や「ファンレス設計」のモデルでは、冷却が追いつかず、長時間の重い作業で速度が落ちやすい(サーマルスロットリング)ため、搭載するパソコンの設計によって快適さが大きく変わります。
4. Windows 11に対応しているのか
インテル プロセッサー Nシリーズは、Windows 11に正式対応しています。
Windows 11の動作を前提とした世代のハードウェアで、マイクロソフトが求めるセキュリティ要件(TPM 2.0など)を標準で満たしており、Windows 11の機能を制限なく利用できます。
なお、比較対象になりやすい第8世代のCore i5も、Windows 11の対応CPUに含まれています。Windows 11に対応していないのは、主に第7世代以前のCPUです。中古パソコンを選ぶときは「第8世代以降」を目安にしてください。詳しくはCore i5第7世代と第8世代の違いとWindows 11対応で解説しています。
5. 新品(N100)vs 中古(Core i5 第8世代)性能比較
N100搭載パソコンを検討するとき、多くの方が比較するのが、中古市場で流通量の多い「第8世代Core i5」搭載パソコンです。同じくらいの予算で購入できることが多いため、それぞれの強みを比較します。
| 比較項目 | 新品(N100など) | 中古(Core i5 第8世代) |
|---|---|---|
| コア/スレッド数 | 4コア/4スレッド | 4コア/8スレッド |
| 総合的な処理性能 | ノート向け第8世代Core i5とおおむね同程度 | 同程度(同時作業にはやや強い) |
| メモリ | 最大16GB。8GB直付けで増設できない機種が多い | 8〜16GB。増設できる機種が多い |
| 動画再生支援 | 最新形式(AV1など)に対応 | 形式によってはCPU負荷が高くなる |
| 消費電力・静音性 | 非常に低い。ファンレス機もある | 標準的 |
| Windows 11 | 対応 | 対応 |
| 本体の作り | 低価格機が中心 | 法人向けモデルが多く、頑丈で端子が豊富 |
実際の「体感差」が出るシーン
N100(新品)が向いている場面:
「Zoomで会議をするだけ」「YouTubeで4K動画を見るだけ」といった、1〜2個の作業を中心にする使い方。最新の動画再生機能により、こうした用途ではとても快適です。
第8世代Core i5(中古)が向いている場面:
「Zoomで会議をしながら、ブラウザのタブを20個開き、裏でTeamsやSlackも動いている」といった、ビジネスの現場でのマルチタスク。中古市場ではメモリ16GBのパソコンを手頃な価格で選べるため、たくさんのタブやアプリを開いても動作が詰まりにくいという大きな利点があります。
Core i5の世代による違いはCore i5第8世代と第10世代の違い、N100の前身にあたるCeleronについてはCeleron(セレロン)とは?「使えない」は本当かで解説しています。
6. よくある質問
Q. N100とCeleronの違いは何ですか?
A. N100は、Celeron・Pentiumブランドの後継として登場したプロセッサーです。従来のCeleronより設計が新しく、処理性能・省電力性・動画再生機能のいずれも大きく向上しています。
Q. N100のパソコンは仕事に使えますか?
A. メール・ブラウザ・Web会議・簡単な資料作成が中心なら使えます。ただし、多くのアプリを同時に開く使い方や、メモリ8GBで増設できない機種では、動作が重くなりやすい点に注意してください。
Q. N100とN150はどちらを選べばよいですか?
A. N150はN100の改良版ですが、体感できる性能差はわずかです。価格や、メモリ容量・ストレージなど他の仕様で選んで問題ありません。
Q. N100とCore i5はどちらが速いですか?
A. 最新のCore i5とは大きな差がありますが、ノート向けの第8世代Core i5とは総合性能がおおむね同程度です。同時に多くの作業をする場合は、8スレッドの第8世代Core i5のほうが安定しやすい傾向があります。
まとめ
本コラムでは、効率を追求した「インテル プロセッサー Nシリーズ(N100・N150など)」を、中古の第8世代Core i5搭載パソコンと比較しながら解説しました。
動画再生支援や省電力性、静かさ、新品ならではの安心感を重視するなら、Nシリーズ搭載の新品パソコンが有力な選択肢です。
一方で、8スレッドによるマルチタスクの安定感、メモリ16GBを選びやすいこと、法人向けモデルならではの頑丈さを重視するなら、第8世代以降のCore i5を搭載した中古パソコンのメリットは見逃せません。
スペック上の数値だけでなく、日常の「作業スタイル」に照らし合わせて選ぶことで、最適な一台が見えてくるはずです。
企業の中古パソコン調達はおまかせください
中古パソコンの品質や保証期間は、販売業者によってさまざまです。そのため、購入する際は信頼できる中古パソコン業者の選定が大切になります。
PCスマイルでは、当社独自の厳格な検査基準・清掃基準に基づいてパソコンを整備しており、基本1年間、最長3年間の長期保証で、専任の担当者が企業のパソコン導入・更新をサポートしています。
100台以上の大量調達も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
