パソコンのデータ移行方法と事前準備|買い替え時に|PCスマイル
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パソコンを買い替えたときに必ず必要になるのがデータ移行です。データ移行とは、古いパソコンで使っていた書類や写真、設定などを新しいパソコンへ移す作業のことです。
「やり方が分からない」「正しくできているか不安」という声も多く、手順を間違えると大切なデータを失ってしまうおそれもあります。
この記事では、パソコンのデータ移行方法4つと、それぞれの手順、移行前にやっておくべき事前準備を、初めての方にも分かりやすく解説します。
結論:データ量と環境で選ぶデータ移行方法
- データが多い・確実に移したい → 外付けSSD/HDD
- データが少ない・手軽に移したい → USBメモリ
- 機器を使わずネット経由で移したい → OneDriveなどのクラウド
- 設定やアプリの一覧もまとめて移したい(Windows 11) → Windowsの標準機能「Windows バックアップ」
どの方法でも、ログイン情報の控えと有料ソフトのライセンス確認を先に済ませておくことが大切です。
データ移行の前にやるべき事前準備

焦ってデータ移行を始めると、後から「ログインできない」「ソフトが使えない」といったトラブルになりがちです。まずは次の準備を済ませておきましょう。
ログイン情報を整理する
新しいパソコンでは、Microsoftアカウントやメール、業務システム、Webサービスなどに改めてログインが必要になります。IDとパスワードが分かる状態になっているか、事前に確認しておきましょう。
ブラウザに保存しているパスワードは、Microsoft EdgeやGoogle Chromeの「同期」機能をオンにしておけば、新しいパソコンで同じアカウントにログインするだけで引き継げます。スマホの認証アプリで二段階認証を設定しているサービスは、スマホ側の設定も確認しておくと安心です。
有料ソフトのライセンスを確認する
Microsoft OfficeやAdobe製品などの有料ソフトは、ライセンスの種類によって引き継ぎ方が異なります。
| ライセンスの種類 | 新しいパソコンへの引き継ぎ |
|---|---|
| サブスクリプション(Microsoft 365、Adobe Creative Cloudなど) | 新しいパソコンで同じアカウントにサインインすれば使える。台数に上限があるため、古いパソコンはサインアウトしておく |
| パッケージ版・ダウンロード版(永続ライセンス) | 多くの場合、古いパソコンからアンインストールし、新しいパソコンでライセンス認証すれば移せる |
| パソコンに最初から入っていたOffice(プリインストール版) | そのパソコン専用のため、原則として新しいパソコンへは移せない |
※詳しい条件はソフトの利用規約やメーカーの案内をご確認ください。
ライセンスを確認しないまま古いパソコンを処分すると、新しいパソコンで改めて購入が必要になることもあります。プロダクトキーやアカウント情報は必ず控えておきましょう。
時間に余裕をもって行う
データ量が多いと、コピーやアップロードに数時間かかることもあります。ノートパソコンは必ず電源アダプターをつないだ状態で作業しましょう。
特に法人で複数台を入れ替える場合は、1台あたりの作業時間や担当者、業務を止められる時間帯などを事前に計画しておくことが大切です。
移行するデータのチェックリスト
移し忘れやすいデータを確認しましょう
- 「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」「ダウンロード」フォルダーのファイル
- ブラウザのお気に入り(ブックマーク)と保存したパスワード
- メールのデータとアカウント設定(Outlookのデータファイルなど)
- 業務ソフト・会計ソフトのデータ(保存場所がソフト独自の場合あり)
- 有料ソフトのプロダクトキー・ライセンス情報
- プリンターのドライバーや、Wi-Fi・VPNの接続設定
- Cドライブ以外(Dドライブなど)に保存しているデータ
パソコンのデータ移行方法4選
データ移行にはいくつかの方法があります。ここでは代表的な4つの方法を紹介します。
| 方法 | 向いているデータ量 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 外付けSSD/HDD | 大量(数百GB〜) | 機器の購入費 | ネット環境が不要で確実。バックアップ用にも使える |
| USBメモリ | 少量(〜数十GB) | 安い | 手軽だが紛失に注意 |
| クラウド(OneDriveなど) | 少量〜中量 | 無料枠あり(容量超過は有料) | 機器が不要。移行後も同期して使える |
| Windowsの標準機能 | 少量〜中量 | 無料枠あり | ファイルに加えて設定やアプリの一覧も移せる |
方法1:外付けSSD/HDDを使う

古いパソコンに外付けSSDまたはHDDをつないでデータをコピーし、新しいパソコンに移す方法です。
外付けHDDは1TB以上の大容量モデルも手頃な価格で購入でき、大量のデータを保存できます。外付けSSDはHDDより価格は高めですが、読み書きが速く、衝撃にも強いのが特長です。データ量が多い場合や、移行後もバックアップ用に使いたい場合に向いています。
■ 手順
1. 外付けSSD/HDDを古いパソコンに接続します。
2. 移したいファイルやフォルダーを選び、外付けSSD/HDDにコピーします(ドラッグ&ドロップ、またはコピー&貼り付け)。
3. コピーが終わったら、ファイルが開けるか確認します。
4. タスクバーの「ハードウェアを安全に取り外す」から取り外します。
5. 新しいパソコンに外付けSSD/HDDを接続し、データをコピーします。
6. ファイルやフォルダーを開き、問題なく移行できたか確認します。
「移動」ではなく「コピー」で作業すると、万一のトラブルがあっても元のデータが残るので安心です。
方法2:USBメモリを使う

手順は外付けSSD/HDDとほぼ同じで、USBメモリにデータをコピーして新しいパソコンに移す方法です。
USBメモリは家電量販店やコンビニでも安く購入でき、手軽に使えるのがメリットです。一方、外付けSSD/HDDに比べると容量が小さいため、データが多い場合は何度もコピーを繰り返す必要があります。
また、USBメモリは小さく紛失しやすいため、顧客情報などの機密データを扱う場合は、パスワード付き(暗号化対応)のUSBメモリを使う、移行後はデータを確実に消去するといった対策をとりましょう。
方法3:クラウドサービス(OneDrive)を使う

インターネット上の保存場所(クラウド)を経由して、データを移す方法です。外付けSSD/HDDやUSBメモリがなくても、インターネット環境があればすぐに始められます。
主なクラウドサービスには、MicrosoftのOneDrive、GoogleのGoogleドライブ、Dropbox、AppleのiCloudなどがあります。ここでは、Windowsに標準で搭載されているOneDriveを使った方法を紹介します。
■ 古いパソコンでの作業
1. タスクバー右下の雲のアイコンからOneDriveを開き、Microsoftアカウントでサインインします。
2. OneDriveの「設定」→「同期とバックアップ」→「バックアップを管理」を開きます。
3. 「デスクトップ」「ドキュメント」「写真(ピクチャ)」など、バックアップしたいフォルダーをオンにして開始します。
4. その他の移したいファイルは、エクスプローラーの「OneDrive」フォルダーにコピーします。
5. OneDriveのアイコンで、同期が完了した(「最新の状態です」と表示される)ことを確認します。
■ 新しいパソコンでの作業
1. 同じMicrosoftアカウントでOneDriveにサインインします。
2. エクスプローラーの「OneDrive」フォルダーに、古いパソコンのデータが表示されていることを確認します。
3. ファイルを開いて、問題なく使えるか確認します。
無料のOneDriveは容量が5GBまでのため、データが多い場合は有料プラン(Microsoft 365など)を利用するか、外付けSSD/HDDと組み合わせましょう。
方法4:Windowsの標準機能を使う

Windows 11とWindows 10には、「Windows バックアップ」というアプリが搭載されています。ファイルだけでなく、Windowsの設定やインストールしていたアプリの一覧、Wi-Fiなどの情報もMicrosoftアカウント(OneDrive)にバックアップし、新しいパソコンで復元できます。
■ 古いパソコンでの作業
1. スタートメニューで「Windows バックアップ」を検索して開きます。
2. Microsoftアカウントでサインインし、「フォルダー」「アプリ」「設定」などバックアップしたい項目をオンにします。
3. 「バックアップ」をクリックし、完了するまで待ちます。
■ 新しいパソコンでの作業
1. 新しいパソコンの初期設定で、古いパソコンと同じMicrosoftアカウントでサインインします。
2. 「以前のPCから復元」の画面で、バックアップしたパソコンを選んで復元します。
この機能は、Microsoftアカウントでのサインインが必要です。また、アプリは一覧が引き継がれるだけで、ソフトによっては再インストールやライセンス認証が必要になる場合があります。会社で管理されている(組織アカウントの)パソコンでは使えない場合もあるため、社内の管理者に確認しましょう。
※画面の名称や手順は、Windowsのバージョンによって異なる場合があります。
データ移行が終わったら
新しいパソコンでデータがすべて開けることを確認したら、古いパソコンを処分する準備に進みます。古いパソコンにはデータが残っているため、必ずデータを消去してから処分しましょう。ファイルをゴミ箱で削除しただけでは、データを復元できてしまう場合があります。
正しいデータ消去と処分の方法は法人のパソコン処分・廃棄方法で詳しく解説しています。PCスマイルでは、不要なパソコンの無料回収・データ消去も行っています。
よくある質問
Q. データ移行にはどのくらい時間がかかりますか?
A. データ量と方法によって大きく変わります。数GB程度なら数分〜数十分ですが、数百GBになると数時間かかることもあります。クラウドを使う場合は、インターネットの速度にも左右されます。
Q. 古いパソコンが起動しない場合、データは移せますか?
A. パソコンが起動しなくても、内部のストレージ(HDD/SSD)が壊れていなければ、取り外して別のパソコンにつなぐことでデータを取り出せる場合があります。自信がない場合は、専門業者に相談しましょう。
Q. Windows 10からWindows 11のパソコンにもデータを移せますか?
A. 移せます。この記事で紹介した方法は、いずれもWindows 10からWindows 11への移行に使えます。
Q. 会社のパソコンを入れ替えるときの注意点は?
A. 社内のルールで、USBメモリや個人のクラウドサービスの利用が禁止されている場合があります。移行方法は情報システム担当者に確認し、機密データの扱いに注意しましょう。
まとめ
パソコンのデータ移行は、データが多いなら外付けSSD/HDD、少ないならUSBメモリ、機器を使わないならクラウド、設定もまとめて移すならWindows バックアップと、データ量や環境に合わせて方法を選びましょう。移行前にログイン情報とソフトのライセンスを確認しておけば、新しいパソコンでもスムーズに作業を再開できます。
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