電子カルテ対応パソコンの選び方|ノート・デスクトップの推奨スペック|PCスマイル
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電子カルテの新規導入や、Windows 10のサポート終了にともなう入れ替えで、「どのパソコンなら電子カルテに対応しているの?」「診察室はノートパソコンとデスクトップのどちらがいい?」と迷う医療機関は少なくありません。
電子カルテは診療の中心となるシステムのため、パソコン選びを間違えると、動作が遅い・画面が見づらい・周辺機器がつながらないといったトラブルが、そのまま診療の遅れにつながります。
この記事では、電子カルテ対応パソコンの選び方を、対応を確認するためのチェック項目、ノートパソコンとデスクトップの違いと使い分け、それぞれの推奨スペックとおすすめ機種まで、医療機関のパソコン導入を多く手がけてきた販売店の視点で解説します。
結論:電子カルテ対応パソコンの選び方
- まず確認:ご利用の電子カルテの動作環境(推奨スペック・対応OS・推奨機種)
- 基本スペック:Core i5(第8世代以降)/メモリ16GB/SSD 256GB以上/フルHD(1920×1080)/Windows 11 Pro
| 電子カルテ対応デスクトップ | 診察室・受付・医事課など席が決まっている場所に。大画面・デュアルモニター・周辺機器の多さが強み |
| 電子カルテ対応ノートパソコン | 訪問診療・病棟の回診・院内の移動が多い場所に。持ち運べて省スペース |
電子カルテ対応パソコンとは?
電子カルテ対応パソコンとは、利用する電子カルテシステムのメーカー(ベンダー)が示す動作環境を満たし、電子カルテを安定して使えるパソコンのことです。
「電子カルテ専用パソコン」という特別な製品があるわけではなく、多くの場合は一般的な法人向けパソコンを使います。ただし、ベンダーによって次のような違いがあります。
・推奨スペックを公表している(CPU・メモリ・画面の解像度など)
・推奨機種・動作確認済み機種を指定している(同じメーカーのパソコンを推奨するケースも)
・ベンダー側でパソコンを用意して納品する(パソコンを含めたセットで契約)
そのため、電子カルテ対応パソコンを選ぶ第一歩は、ご利用中(導入予定)の電子カルテの動作環境を確認することです。電子カルテには、ブラウザで使うクラウド型と、院内にサーバーを置くオンプレミス型があり、パソコンに求められる条件も少し異なります。主要ベンダーのシステム要件は電子カルテに必要なパソコンのスペックで詳しく解説しています。
電子カルテ対応を確認する7つのチェック項目
パソコンを選ぶ前に、次の7項目を確認しておきましょう。ベンダーの資料で確認できない項目は、導入を担当する販売会社に問い合わせると確実です。
- 対応OSとエディション
Windows 11に対応しているか。Home版が不可でPro版が必要なケースも多いため、エディションまで確認します。 - CPU・メモリ
推奨スペックの下限を満たしているか。メモリは8GBと16GBでベンダーによって分かれます。 - 画面の解像度
フルHD(1920×1080)が推奨されることが多い項目です。中古のノートパソコンには1366×768の画面のモデルも多いため、特に注意が必要です。 - ネットワーク(有線LAN)
オンプレミス型の電子カルテでは、院内サーバーと安定して通信するために有線LANが推奨されることがあります。薄型ノートにはLANポートがないモデルもあります。 - 周辺機器との接続
カルテ用プリンター、ラベルプリンター、スキャナー、診察券・保険証の読み取り機器、画像システムなど、つなぎたい機器の数と端子(USB・シリアルなど)を確認します。 - ブラウザ・連携ソフト
クラウド型の場合は、対応するブラウザ(EdgeやChromeなど)を確認します。レセコンや検査システム、予約システムとの連携ソフトが動くかどうかも重要です。 - 推奨機種の指定・サポート範囲
推奨機種以外のパソコンを使う場合に、ベンダーのサポートがどこまで受けられるかを確認しておきましょう。
電子カルテ対応パソコンの推奨スペック
主要な電子カルテの動作環境をふまえると、多くの電子カルテで快適に使えるパソコンのスペックは次のとおりです。
| 項目 | 最低限の目安 | 推奨(快適に使える) |
|---|---|---|
| CPU | Core i3 第8世代以降 | Core i5 第8世代以降 |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| ストレージ | SSD 128GB | SSD 256GB以上 |
| 画面の解像度 | 1920×1080 | 1920×1080(デスクトップは外付けモニター2台も) |
| OS | Windows 11 | Windows 11 Pro |
| ネットワーク | Wi-Fi | 有線LAN+Wi-Fi |
※あくまで一般的な目安です。必ずご利用の電子カルテのベンダーが公表している動作環境をご確認ください。
Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了しているため、これから用意するパソコンはWindows 11に正式対応したものを選びましょう。インテルのCPUなら、原則として第8世代以降が条件です(Windows10サポート終了後の対応)。
電子カルテとレセコン(医事会計システム)を同じパソコンで使う場合や、画像ビューアなど複数のシステムを同時に開く場合は、メモリ16GBあると安心です。レセコンの要件はレセコン用パソコンの推奨スペックをご覧ください。
ノートパソコンとデスクトップ、どちらを選ぶ?
電子カルテ対応パソコンは、「どこで、誰が、どう使うか」でノートパソコンとデスクトップを使い分けるのが基本です。
| 比較項目 | 電子カルテ対応ノートパソコン | 電子カルテ対応デスクトップ |
|---|---|---|
| 持ち運び | ◎ 訪問診療・回診に使える | × 設置場所で使う |
| 画面の見やすさ | △ 13〜15.6型(外付けモニターで拡張可) | ◎ 大画面・デュアルモニターにしやすい |
| 周辺機器の接続 | △ 端子が少なめ | ◎ USBが多く、有線LANも標準 |
| 停電時 | ◎ バッテリーで作業を続けられる | △ UPS(無停電電源装置)があると安心 |
| 設置スペース | ◎ 省スペース | ○ 小型(省スペース型)モデルなら場所を取らない |
| 紛失・盗難リスク | △ 持ち出し時の対策が必要 | ◎ 低い |
| 価格(同じ性能) | ○ | ◎ やや安い |
電子カルテ対応ノートパソコンの選び方
ノートパソコンは、訪問診療・在宅医療、病棟での回診、院内の移動が多いスタッフに向いています。クラウド型の電子カルテなら、院外からでも患者情報を確認・入力できます。
■ 選ぶときのポイント
・画面は必ずフルHD:1366×768のモデルでは電子カルテの画面が収まらないことがあります
・画面サイズ:持ち運びが多いなら13〜14型、院内の据え置き中心なら15.6型(テンキー付き)
・重さと頑丈さ:訪問診療では1.3kg前後の軽量で丈夫な法人向けモデルが便利
・有線LANポート:院内で有線接続する場合は、LANポートの有無を確認
・バッテリー:訪問先で長く使う場合は、バッテリーの状態も確認
・Webカメラ:オンライン診療に使う場合は内蔵カメラ付きを選ぶ
■ 推奨スペック:Core i5(第8世代以降)/メモリ16GB(最低8GB)/SSD 256GB/フルHD/Windows 11 Pro
院外に持ち出す場合は、ストレージの暗号化(BitLocker)や画面ロックの設定など、紛失・盗難への対策が欠かせません(BitLockerとは?)。
電子カルテ対応デスクトップの選び方
デスクトップは、診察室・受付・会計・医事課など、使う席が決まっている場所に向いています。同じ性能ならノートパソコンより価格が安く、長時間の連続使用にも強いのが特長です。
■ 選ぶときのポイント
・省スペース型(小型)を選ぶ:診察室の机の下やモニターの裏に置ける小型モデルなら場所を取りません
・映像出力端子の数:カルテと検査画像を並べて表示するなら、モニター2台をつなげるか確認(デュアルモニターのメリットと設定方法)
・USBポートの数:プリンター・スキャナー・カードリーダーなど周辺機器が多い受付では特に重要
・モニター:21.5〜24型のフルHDが見やすく定番
・停電対策:UPS(無停電電源装置)を併用すると、停電時にデータを保存してから安全に電源を切れます
■ 推奨スペック:Core i5(第8世代以降)/メモリ16GB(最低8GB)/SSD 256GB以上/フルHDモニター/Windows 11 Pro
場所別のおすすめの組み合わせ
| 使う場所 | おすすめ | ポイント |
|---|---|---|
| 診察室 | デスクトップ+モニター2台 | カルテと画像・紹介状を並べて表示 |
| 受付・会計 | デスクトップ(または15.6型ノート) | テンキー、USBポートの数、プリンター連携 |
| 医事課・事務室 | デスクトップ(メモリ16GB) | 電子カルテ・レセコン・Officeを同時に使う |
| 病棟・ナースステーション | ノートパソコン(カート搭載) | ベッドサイドでの入力、バッテリー |
| 訪問診療・在宅医療 | 13〜14型の軽量ノート | 軽さ・丈夫さ、モバイル通信、暗号化 |
| オンライン診療 | カメラ付きノート、またはデスクトップ+Webカメラ | カメラ・マイクの品質、安定した通信 |
受付に置くオンライン資格確認用の端末にも、別途要件があります。詳しくは医療機関向けおすすめ中古パソコンで解説しています。
電子カルテ用パソコンのセキュリティ対策
電子カルテ用のパソコンは、患者さんの個人情報という非常に重要な情報を扱います。近年は医療機関がランサムウェアの被害を受け、長期間診療が止まる事例も起きています。厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」や、医療機関向けのサイバーセキュリティ対策チェックリストもふまえ、パソコン側では次の対策を行いましょう。
・サポート中のOS(Windows 11)を使い、更新プログラムを適用する
・ウイルス対策ソフトを有効にする(パソコンのウイルス対策)
・パソコンごとにログインIDとパスワードを設定し、共用アカウントを避ける
・持ち出すノートパソコンはストレージを暗号化する
・USBメモリなど外部記憶媒体の利用を制限する
・不要になったパソコンはデータを確実に消去してから処分する(パソコンの処分方法)
Windows 11 Proは、BitLockerによる暗号化やグループポリシーでの一括管理に対応しているため、医療機関でのパソコンにおすすめです。
※ガイドラインやチェックリストは改定されることがあります。最新の内容は厚生労働省のホームページでご確認ください。
電子カルテ対応パソコンを安く導入する方法
電子カルテの導入や入れ替えでは、システムの費用に加えて、パソコンの台数分の費用がかかります。そこでおすすめなのが、電子カルテの動作環境を満たした中古パソコンの活用です。
・コストを大幅に削減:Core i5・メモリ16GB・SSDのパソコンを、新品よりかなり安く導入できます
・同じ機種でそろえやすい:法人向けモデルは流通量が多く、診察室・受付で機種を統一すると管理や故障時の対応が楽になります
・すぐに届く:在庫品のため、入れ替えのスケジュールを立てやすい
ただし、患者さんの情報を扱う医療機関では、検査・データ消去が徹底され、保証が充実した販売店を選ぶことが大前提です。
| 機種の例 | タイプ | 主なスペック | 向いている場所 |
|---|---|---|---|
| 富士通 ESPRIMO | デスクトップ | Core i5 第10世代/16GB/SSD 256GB | 診察室・医事課(電子カルテ+レセコン) |
| NEC Mate | デスクトップ | Core i5 第8世代/8GB/SSD 256GB | 受付・診察室 |
| 富士通 LIFEBOOK | 15.6型ノート(フルHD) | Core i5 第8世代/8GB/SSD 128GB | 受付・病棟 |
| HP ProBook 450 G9 | 15.6型ノート(フルHD) | Core i5 第12世代/8GB/SSD 128GB | 長く使いたい医事課・病棟 |
※在庫状況により取り扱い機種は変わります。メモリの増設(16GB)やSSDの容量アップなど、電子カルテの要件に合わせた構成もご相談ください。
PCスマイルでは、多くの病院・クリニックに電子カルテ用の中古パソコンを導入してきました。
■ 電子カルテの要件に合わせてご提案:ご利用の電子カルテの動作環境を確認し、最適なスペックと台数をご提案します
■ 同一機種の大量調達:診察室・受付・医事課を同じ機種でそろえられます
■ 通常3年間の長期保証:故障時はセンドバック方式で交換品をお届けし、診療への影響を最小限に抑えます
■ キッティング・資産管理にも対応:初期設定や資産管理シールの貼り付けなど、導入の手間を軽減します
■ 古いパソコンの回収・データ消去:入れ替えで不要になったパソコンも、無料回収・データ消去で安全に処分できます
導入事例は電子カルテに必要なパソコンのスペック【事例付き】でも紹介しています。
電子カルテとの相性を導入前に確認できます
5台以上のお見積りのお客様には、1か月の無料レンタルをご用意しています。院内の電子カルテや周辺機器で動作を確かめてから、導入をご検討いただけます。
よくある質問
Q. 電子カルテにはノートパソコンとデスクトップのどちらがいいですか?
A. 診察室・受付など席が決まっている場所はデスクトップ、訪問診療や回診など持ち運ぶ場面が多い場合はノートパソコンがおすすめです。1つの医療機関の中で、場所に応じて使い分けるのが一般的です。
Q. 電子カルテに対応しているか、どうやって確認すればいいですか?
A. 電子カルテのベンダーが公表している動作環境(推奨スペック・対応OS・推奨機種)と照らし合わせます。分からない場合は、ベンダーや導入を担当する販売会社に、候補のパソコンの型番を伝えて確認しましょう。
Q. 電子カルテ用パソコンは中古でも大丈夫ですか?
A. 電子カルテの動作環境を満たしていれば使えます。Windows 11対応の第8世代以降のCPU、フルHDの画面、SSDを搭載し、検査・データ消去済みで保証の充実した商品を選べば安心です。
Q. Windows 11 HomeとProのどちらを選べばいいですか?
A. 医療機関ではProをおすすめします。電子カルテによってはProが必須の場合があるほか、BitLockerによる暗号化や、ドメイン参加・グループポリシーによる一括管理に対応しています。
Q. 電子カルテ用パソコンは何年で入れ替えるべきですか?
A. 一般的には5年前後が目安ですが、電子カルテの更新時期やOSのサポート期間に合わせて計画的に入れ替えるのがおすすめです。
まとめ
電子カルテ対応パソコンを選ぶときは、まずご利用の電子カルテの動作環境を確認し、Core i5(第8世代以降)・メモリ16GB・SSD・フルHD・Windows 11 Proを目安に選びましょう。
そのうえで、診察室・受付など据え置きで使う場所には電子カルテ対応デスクトップ、訪問診療や回診など持ち運ぶ場面には電子カルテ対応ノートパソコンと、場所に応じて使い分けるのが失敗しないポイントです。
PCスマイルでは、電子カルテの要件を満たす中古パソコンを、通常3年間の長期保証付きでご提供しています。電子カルテの導入・入れ替えのパソコン選びは、お気軽にご相談ください。
具体的な計画が決まっていなくても、お気軽にご連絡ください
