電子カルテに必要なパソコンのスペック【事例付き】|PCスマイル
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国が進める「医療DX令和ビジョン2030」などの施策により、今後はほぼすべての医療機関で電子カルテの導入・運用が進むと見込まれています。
電子カルテを導入する際には、システムの要件を満たすパソコンが欠かせず、その導入コストが大きな負担になるケースも少なくありません。
本コラムでは、パソコン販売店の視点から、大手3社の電子カルテのシステム要件をもとに、電子カルテの導入に必要なパソコンのスペックと、診察室・受付など用途別の選び方を解説します。
結論:電子カルテ用パソコンの推奨スペック
- CPU:Core i5 第8世代以上(Windows 11対応)
- メモリ:16GB(ベンダーによっては8GBでも可)
- ストレージ:SSD 256GB以上
- 画面:フルHD(1920×1080)← 中古選びで一番の注意点
- OS:Windows 11 Pro
※必ず、ご利用の電子カルテのベンダーが公表している動作環境もあわせてご確認ください。

1. 電子カルテの種類(クラウド型・オンプレミス型)
電子カルテは、大きくクラウド型とオンプレミス型に分かれます。どちらを使うかによって、パソコン側に求められる条件も少し変わります。
| 種類 | しくみ | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| クラウド型 | ベンダーが管理するサーバーにデータを保存 | 院外からもアクセスでき、訪問診療に便利。災害時もデータが失われにくい | 通信障害時に使えなくなる。独自のカスタマイズがしにくい |
| オンプレミス型 | 院内にサーバーを置いてデータを保存 | 業務に合わせて自由にカスタマイズできる。外部との接続を抑え、情報漏洩のリスクを減らせる | サーバーの購入・設置費用がかかる。保守・管理を院内で行う必要がある |
| ハイブリッド型 | クラウドと院内サーバーを組み合わせる | 大事なデータを院内に置きつつ、クラウドの機能も使える | サーバー費用とクラウド利用料の両方がかかり、割高になりやすい |
2. 大手3社の電子カルテのシステム要件
システム要件は、ベンダーや製品によって記載が異なるため、必ず確認が必要です。ここでは大手3社の公表内容をもとに、パソコン選びのポイントを整理します。
※要件は変更される場合があります。導入前には各社の最新の動作環境をご確認ください。
① エムスリーデジカル

CPUは、2018年以降に発売されたモデル、Intelであれば「第8世代以上」、AMDであれば「Ryzen 2000シリーズ以上」が推奨されています。第8世代以降のCPUであれば、Windows 11にも対応しています。
メモリの要件は8GB以上と比較的低めで、特別に高い性能は求められていないことがわかります。ストレージの記載はありませんが、快適に使うにはSSDをおすすめします。
特に注意したいのが「画面の解像度」です。中古パソコンを検討する場合、市場には1366×768の画面のモデルも多いため注意が必要です。
【まとめ(当社推奨)】
CPU:第8世代以上(Core i5推奨)/メモリ:8GB以上/ストレージ:SSD 256GB/画面:1920×1080
② Medicom-HRf Hybrid Cloud|ウィーメックス

Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了しているため、Windows 11に対応した第8世代以降のCPUが前提になります。
メモリは「16GB以上」と、やや高めに設定されています。ストレージの容量にも指定がありますが、こちらもSSDでの運用がおすすめです。画面の解像度はフルHDです。
【まとめ(当社推奨)】
CPU:Core i5 第8世代以上/メモリ:16GB以上/ストレージ:SSD 256GB/画面:1920×1080
③ HOPE Life|富士通

詳しい必要スペックの記載はなく、富士通の主力のノートパソコンとデスクトップパソコンが推奨機種として示されていました。富士通の電子カルテを使う場合は、同じメーカーのパソコンを選ぶことで、サポートを受けやすくなるケースがあります。
| 電子カルテ | CPU | メモリ | 画面 |
|---|---|---|---|
| エムスリーデジカル | 第8世代以上 | 8GB以上 | 1920×1080 |
| Medicom(ウィーメックス) | 第8世代以上 | 16GB以上 | 1920×1080 |
| HOPE(富士通) | 推奨機種での指定(同一メーカーを選ぶとサポートを受けやすい) | ||
3. 電子カルテの運用に必要なパソコンのスペック
3社の要件をふまえると、電子カルテを快適に運用するためのパソコンのスペックは次のようになります。
・CPU:Core i5 第8世代以上
・メモリ:16GB以上
・ストレージ:SSD 256GB以上
・画面の解像度:1920×1080
・OS:Windows 11 Pro
OSは、セキュリティ面を考えてWindows 11 Proがおすすめです。メモリは16GBあれば、電子カルテを快適に使えます。レセコン(医事会計システム)用のパソコンについてはレセコン用パソコンの推奨スペック|主要5社別で解説しています。
4. 診察室・受付など用途別の選び方と周辺機器
電子カルテ用のパソコンは、使う場所によって向いているタイプが変わります。スペックとあわせて、テンキーやカメラ、端子などもあらかじめ整理しておきましょう。
| 使う場所 | おすすめのタイプ | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 診察室 | デスクトップ+大きめのモニター | カルテと画像を並べて見られるデュアルモニター、フルHD以上の解像度 |
| 受付・会計 | デスクトップまたは15.6型ノート | 数字入力用のテンキー、カードリーダー・プリンター用のUSB端子の数 |
| 訪問診療 | 軽量な13〜14型ノート | クラウド型カルテへの接続、バッテリー持ち、丈夫さ |
| オンライン診療 | ノートまたはデスクトップ+カメラ | Webカメラ・マイクの有無、安定した通信環境 |
院内のネットワークに安定してつなぐため、有線LANポートがあるかも確認しておくと安心です。デュアルモニターのメリットと設定方法はデュアルディスプレイのメリットと設定方法で解説しています。医療現場で人気の機種は医療機関向けおすすめ中古パソコンでも紹介しています。
5. 中古パソコンが電子カルテの運用に適している理由
医療DXやWindows 10のサポート終了に伴う入れ替えでは、中古パソコンにさまざまなメリットがあります。
■ 大幅なコスト削減:電子カルテの運用に必要なスペックのパソコンを、新品の3分の1以下の価格で購入できます。
■ 用途に合わせた対応:使用するソフトや用途に合わせて、メモリの増設などスペックの調整が可能です。
■ 同じ機種をまとめてそろえやすい:法人向けモデルは流通量が多く、診察室・受付で機種をそろえると管理が楽になります。
■ 環境への配慮:再利用による資源の節約と廃棄の削減につながり、環境に配慮した選択肢としても注目されています。
6. PCスマイルが選ばれる理由と導入事例
PCスマイルでは、多くの病院・クリニックからお問い合わせをいただき、中古パソコンをご提供しています。細かな要件が決まっていない段階でも、予算や条件に合わせて最適なパソコンをご提案します。
■ 同一機種の大量調達が可能:同じ機種を300台以上そろえる大量調達にも対応しています。
■ 徹底した品質管理:徹底した品質管理のもとで検査・清掃を行い、長くご利用いただけるよう細心の注意を払っています。
■ セキュリティ:復元できないレベルでの初期化・クリーンインストール済みのため、安心してご利用いただけます。
■ 3年間の長期保証:業界でも珍しい、通常3年間の長期保証をお付けしています。
さらに、キッティングや資産管理シールの貼り付けなど、導入にかかる業務の負担も軽減します。中古パソコンの導入が初めての医療機関でも、安心して運用を始めていただけます。
医療法人 様|納品台数:150台|Core i5 第8世代 など
電子カルテ用パソコンを中古で導入し、経費を大幅に削減
電子カルテが快適に動くスペックを確保しつつ、できるだけ費用を抑えたいとのご相談をいただきました。専任の担当者が要件を調べ、最適なスペックのパソコンをご提案したところ、コストの低さにご満足いただき、保守の内容についても高く評価いただきました。
大学病院 様|納品台数:1,000台|Core i5 第10世代|キッティング対応
資産管理作業の代行で、納品後すぐに使える状態に
電子カルテに対応するパソコンを探していた大学病院様が、低価格と長期保証を評価して導入を決定。Windows 11への入れ替えに加え、資産管理シールの貼り付けやキッティングにも対応し、ノートPC・デスクトップPC合わせて1,000台のスムーズな運用開始と管理体制の整備を実現しました。
電子カルテとの相性を導入前に確認できます
5台以上のお見積りのお客様には、1か月の無料レンタルをご用意しています。院内の電子カルテで動作を確かめてから導入をご検討いただけます。
7. よくある質問
Q. 電子カルテ用のパソコンは中古でも大丈夫ですか?
A. 電子カルテの動作環境を満たしていれば使えます。第8世代以降のCPU・メモリ16GB・SSD・フルHDの画面で、検査・整備済みの保証付きのものを選べば安心です。
Q. 電子カルテ用パソコンのメモリは8GBで足りますか?
A. ベンダーによっては8GBでも動作しますが、16GBを推奨するケースが多く、複数のシステムを同時に使う場合も16GBあると余裕があります。
Q. 画面の解像度はなぜ重要なのですか?
A. 電子カルテは画面に多くの情報を表示するため、フルHD(1920×1080)が推奨されることが多くあります。中古パソコンには1366×768の画面のモデルもあるため、購入前に必ず確認しましょう。
Q. クラウド型とオンプレミス型で、パソコンのスペックは変わりますか?
A. クラウド型はブラウザで使うことが多く、パソコン側の負担は比較的軽めですが、安定した通信環境が必要です。オンプレミス型は、院内サーバーとの接続のために有線LANがあると安心です。
具体的な計画が決まっていなくても、お気軽にご連絡ください
